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薬剤科

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薬剤科紹介

 当院薬剤科では入院患者さんのお薬はもちろん、外来患者さんのお薬もほぼすべて院内の薬局で調剤し、窓口でお渡ししています。外来調剤では薬の種類が多い、服用時間が複雑などの理由で薬の管理が困難と思われる患者さんに対して1回分ごとに包装(一包化)しています。一包化を希望される場合は薬局窓口でお伝えください。

ジェネリック医薬品※

 最近はジェネリック医薬品の認知度が高まり、当院でも徐々にその採用を増やしています。ジェネリック医薬品を希望される方は診察時、医師にその旨をお伝えください。医師が了承した場合、当院で既に採用しているものはその日のうちに変更します。またその時点で採用していないときは、病院内で検討を行ない採用の可否を決定します。採用となったものについては次回診察時変更となります。

※開発メーカーの特許期間が過ぎてから、同成分を他メーカーが製造販売している医薬品のこと。開発費を差し引かれた薬の値段(薬価)となります。特許期間中ジェネリック医薬品は販売されません

最近のお薬の話題

生活習慣の改善で不眠解決?!

医薬品名 

 ロゼレム錠8mg

 

 

 

 

 

鎮静作用や抗不安作用によらない不眠症治療薬

 従来の睡眠薬とは異なる作用機序をもつ医薬品「ロゼレム錠」が登場し、不眠症に対して使用されています。今回は不眠症とその対策について説明します。

 

不眠症とは?

 何夜に満足に眠れないだけでなく、それによる日中のだるさや集中力の低下などで日常生活に支障をきたしている状態のことをいいます。

 

不眠の原因

 身体疾患・・・痛みや痒み、喘息や糖尿病などの疾患によるもの

 精神疾患・・・不安やストレス、うつ病や統合失調症によるもの

 薬の副作用・・・降圧薬、ステロイド薬、抗パーキンソン病薬などの副作用

 睡眠中の異常現象・・・むずむず脚症候群や睡眠時無呼吸症候群などの疾患

 

不眠症のタイプ

 入眠障害・・・入眠するまで時間がかかり、寝つきが悪くなるタイプ

 中途覚醒・・・入眠後、翌朝起きるまでに何度も目が覚めるタイプ

 早期覚醒・・・起床の予定時刻より早く目が覚め、再び眠れなくなるタイプ

 熟眠障害・・・睡眠時間は十分なのに、ぐっすり眠った感覚がないタイプ

 

ロゼレム錠の作用

 睡眠-覚醒リズム(夜になると体と心を昼の活動の状態から夜の休息の状態に切り替えて、自然な眠りへ導くリズム)に働きかけ、鎮静作用や抗不安作用(従来の睡眠薬)によらない睡眠をもたらします。

 

生活習慣改善ポイント

 睡眠薬だけでなく、睡眠によい環境整備や生活習慣の改善が重要です。

 ・起床時刻を一定にする       ・就寝前のカフェイン摂取を控える

 ・朝日にあたる             ・就寝前の喫煙、飲酒を控える

 ・軽い運動習慣を身につける    ・3度の食事を規則正しくとる

 

2012.5.15記載

 

変化がないのは効果の証!?~アルツハイマー型認知症治療薬~

医薬品名 

 メマリー錠5mg

 

メマリー錠20mg

 

アルツハイマー型認知症治療薬に新しい仲間が加わりました

 今まで1種類だったアルツハイマー型認知症に対する治療薬に、2011年新しい医薬品が次々登場しました。当院でもその中の1つである「メマリー錠」を採用したので紹介します。

 

アルツハイマー型認知症とは?

 何らかの原因で脳の神経細胞の働きが悪くなり、記憶・判断力といった知的機能や感情面に障害をきたすために、日常生活をうまく送れなくなってしまう病気です。いつの間にか始まり、ゆるやかな坂道をゆっくり滑り落ちるように進行していくのが特徴です。原因はまだよくわかっていませんが、脳内の「記憶」や「判断力」の機能を担う部分の神経細胞の働きが悪くなったり、細胞の数が減ったりしていることが明らかになってきています。

 

治療薬

 アルツハイマー型認知症では認知機能が少しずつ低下していきますが、治療を行なうことによってその進行を遅くすることができます。現在治療薬は次の2種類に分類されます。

 

コリンエステラーゼ阻害薬

 従来から使用されている「アリセプト」に加えて「リバスタッチ・イクセロン」「レミニール」が新しく登場しています。これらは神経伝達物質が分解されるのを抑制して脳内の活動を活発にします。

 

NMDA受容体拮抗薬

 神経細胞への過剰な刺激を妨げることにより、情報伝達をよくするとともに、細胞を守る働きがあります。当院でも採用となった「メマリー錠」はここに分類されます。1日1回5mgの服用から開始し、体を慣らすために1週間ごとに5mgずつ服用する量を増やしていきます。4週目以降は1日1回20mgを服用します。飲み始めのときにめまい、眠気を感じることがあります。

 

最後に

 現在使用されているアルツハイマー型認知症の治療薬は症状の進行を遅らせることが目的です。変化がないようにみえても、実際は症状の進行を遅らせているとも考えられるので、服用を続けることが大事です。 

2012.4.15記載

 

より簡便に~骨粗鬆症治療薬の新たな可能性~

医薬品名 

 ボノテオ錠50mg

 

 

 

1ヶ月に1回飲むことで骨粗鬆症を治療します

 現在当院では1週間に1回内服するタイプの骨粗鬆症治療薬(ビスホスホネート製剤:ボナロン錠35mg、ベネット錠17.5mg)を採用していますが、今回4週間に1回(約1ヶ月に1回)の内服で治療可能な「ボノテオ錠50mg」を採用したので紹介します。

 

注意点

 起床時に飲む、飲んだ後30分は水以外飲食しない、コップ1杯の水、白湯で飲むなどボナロンやベネットと同様の注意が必要です。飲み忘れたときは翌日起床時に飲みます。歯科・口腔外科への対応も同様です。(その他のお薬の話題H23.6.15を参照)

2012.2.15記載

 

多様化するインフルエンザ治療

医薬品名 

 タミフルカプセル75mg

 

 

リレンザ

 

 

イナビル吸入粉末剤20mg

 

 

ラピアクタ点滴用バッグ300mg

患者さんの状況によって薬剤を選択できるようになりました

 今年もインフルエンザ流行期に入りました。予防の基本うがい、手洗い、インフルエンザワクチンの接などですが、それでも発症する可能性を0にすることはできません。発症した場合は速やかに(発症後48時間以内)治療薬を使う必要があります。そこで今回はインフルエンザ治療薬を紹介します。どの医薬品も作用機序は同様でインフルエンザウィルスへ作用し、その増殖を抑制します。

 

タミフルカプセル75mg

 カプセルタイプの飲み薬です。基本的な飲み方は1日2回朝夕食後に1個ずつ、5日間続けます。因果関係は不明ですが、タミフルを飲んだ後、異常行動など精神、神経系症状を起こすことが報告されたため、10歳以上の未成年には使用を控えるようになっています。(インフルエンザウィルス感染症により重症化する危険性のある場合を除く)10歳未満の小児には体重に応じて飲む量を調節します。

 

リレンザ

  吸入するタイプの医薬品です。専用の吸入器(左の写真)を使い、粉末を吸い込みます。使い方は1日2回朝、夕に吸入します。(5日間継続する)10歳以上の未成年も使用できます。小児に使う場合も使用する量は同じです。

 

イナビル吸入粉末剤20mg

 リレンザと同じく吸入するタイプの医薬品です。成人では吸入器(左の写真)を2個吸入します。10歳以上の未成年は成人と同じで2個、10歳未満の小児は1個を吸入します。リレンザとの違いはその時1度吸入すれば効果があるということです。(連日使用する必要はありません)

  

ラピアクタ点滴用バッグ300mg

 インフルエンザ治療薬としては、今のところ唯一の点滴製剤です。基本的には1回の点滴で完了となります。(重症化するおそれのある患者さんへは連日使用する事もあります)また、小児に対しては体重により使用する量を調節します。

 

医薬品の選択

 最近、1回の使用で完結するイナビルやラピアクタが登場し、より使い分けがされるようになりました。吸入がうまくできない高齢者や小児の患者さんや、点滴を嫌がる患者さんなど状況に応じてもっとも効果を発揮するものを選択しています。

2011.12.15記載

 

抗血栓療法の新たな一手

医薬品名 

 プラザキサカプセル75mg

 

プラザキサカプセル110mg

 

出血の危険性はあるが、それ以上に有用性のある医薬品が登場!

 この分野の治療薬としては約半世紀ぶりに新しい医薬品「プラザキサ」が2011年3月に販売開始となり、当院での使用も徐々に増えています。今回はこの医薬品の特徴と注意点を紹介します。

 

どんな薬?

 この医薬品の適応(どのような病気に使うか)は「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中および全身性塞栓症の発症抑制」となっています。簡単に言えば血液をさらさらにして、脳梗塞や肺梗塞などがおきないようにすることがこの医薬品を使う目的です。

 

特徴

 従来の標準治療薬であるワーファリンに比べて、脳梗塞やその他の全身性塞栓症の発症の危険性を低下させるといわれています。さらに飲む量の調節が簡単で、食事の制限がない(ワーファリンは納豆、クロレラ、青汁などの摂取禁止)ことがあげられます。

 

注意点

 非常に有用性の高い医薬品ですが、使用開始後、出血性の副作用の報告があり危険性の認識も重要となっています。腎機能、年齢、既往歴、他の使用薬剤の有無などにより、開始の適否や飲む量の調節をします。また、飲み始めてからも出血・貧血の兆候を観察します。患者さん自身も鼻出血、皮下出血、歯肉出血、血尿、血便、吐血などの異常な出血があったときは速やかに医師に連絡してください。

 

2011.11.15記載

 

糖尿病治療におけるDPP-Ⅳ阻害薬の使い分け

医薬品名 

 エクア錠50mg

 

続々登場しつつあるDPP-Ⅳ阻害薬

 糖尿病治療薬であるDPP-Ⅳ阻害薬エクア錠が当院でも採用され、処方され始めています。当院採用のDPP-Ⅳ阻害薬としてはグラクティブ錠に続いて2つめということになります。(DPP-Ⅳ阻害薬、グラクティブ錠についてはその他のお薬の話題2011.1.15を参照)

 

エクア錠の特徴

 1日2回朝、夕食後に飲むことで血糖値を下げます。また患者さんの症状などにより1日1回だけの場合もあります。他のDPP-Ⅳ阻害薬と同様に単独の使用では低血糖症状はほとんどないといわれています。さらに腎機能の低下している患者さんに対しても用量を調節する必要がありません。(中等度以上の腎機能低下患者さんへは慎重投与)

 

 注意点

 腎機能への影響が少ない代わりに肝機能障害を引き起こすことが報告されています。そのため採血による定期的な肝機能検査をする必要があります。他のDPP-Ⅳ阻害薬と同様にSU剤との併用で重篤な低血糖を起こす可能性があり、SU剤の減量が必要な場合があります。またSU剤以外との併用はいまのところ認められていません。〔当院採用のSU剤:オイグルコン(2.5)、グリミクロン(40)、アマリール(0.5)(1)〕

 2011.9.15記載

 

「神経の痛み」を和らげる治療薬

医薬品名 

 リリカカプセル75mg

 

末梢神経障害性疼痛の治療薬に新しい仲間が加わりました。

 痛みには「刺激や炎症による痛み」と「神経の痛み」がありますが、このお薬は従来のものでは効果の出にくい神経の痛みを和らげることが期待されています。

 

神経の痛みとは?

 けがや病気などによって痛みを伝達する神経が傷ついてしまい、治っても長期にわたって痛みが続きます。少しの刺激でも強い痛みに感じたり、何もしていないのに痛みを感じてしまう事もあります。「神経の痛み」をおこす代表的な病態には、帯状疱疹後神経痛、糖尿病性神経障害に伴う痛み・しびれ、坐骨神経痛などがあります。

 

リリカの特徴

 「神経の痛み」は、さまざまな原因によって傷ついた神経から過剰に放出された「痛みを伝える物質」により、過剰な痛みの信号が発信されている状態です。リリカは痛みを伝える物質の過剰放出を抑えることで痛みをやわらげます。

 

注意点

 人によってはめまい、眠気がみられることがあり、とくに飲み始めたころは、転倒に注意し、自動車の運転や危険を伴う機械の操作を避けることが必要です。また、腎機能の低下している患者さんでは飲む量を調節しなければいけません。

 H23.7.15記載

 

歯の衛生を保とう~骨粗鬆症の薬との関係~

現在当院採用のビスホスホネート製剤(BP製剤)

医薬品名

 ボナロン錠35mg

 ベネット錠17.5mg

 

 アクトネル錠17.5mg

骨粗鬆症の薬(ビスホスホネート製剤:BP製剤)による顎骨壊死の発症が報告されています。

 骨粗鬆症の治療に使われる薬はいくつかのグループに分けられます。その中でビスホスホネート製剤(BP製剤)と呼ばれる薬を飲むことで重篤な歯症状である顎骨壊死(がっこつえし)を発症するケースが報告されています。当院採用薬としてはボナロン錠35mg、ベネット錠17.5mg、アクトネル錠17.5mgの3種類があり、これらを飲んでいる患者さんでは注意が必要となります。

 

顎骨壊死とは?

 下顎、上顎あるいはこの両者にみられる骨露出で8週間以上持続し、痛みを伴う、伴わない場合があります。主な症状としては、顎が重い感じ、鈍痛、顎のしびれ、うずき、歯痛様疼痛、軟組織の感染、歯の動揺などがありますが、治癒傾向が認められない骨露出のほかは無症状のことが多いようです。

 

発症の契機

 BP製剤を使用した患者さんにおいて、抜歯などの侵襲的歯科処置や局所感染に関連して発現し、特に抜歯した場合はその部位付近で発現しています。また、口腔内に対する誘因がなくても発現する症例もあります。BP製剤には注射剤と経口剤があり(当院は経口剤のみ採用)、癌患者さんに使用される注射剤で多く報告されていますが、まれに骨粗鬆症患者さんが使用する経口剤でも報告されています。

 

対処法

 歯科受診の際にBP製剤内服中、あるいは過去内服していたことがある旨をお伝えください。また、日頃から口腔内を清潔に保つことが大切です。最近ではBP製剤の使用経験があることが分かるカードをお渡ししています。まだお持ちでない方は薬局窓口までお尋ねください。

 H23.6.15記載

 

続々登場!血圧配合剤

現在当院採用の血圧配合剤 

医薬品名

降圧剤と利尿剤との組み合わせ

 コディオEX

 プレミネント

 

 エカードHD

 

 ミコンビAP

 

 2種類の血圧の薬の配合

 エックスフォージ配合錠

 

ミカムロ配合錠AP

いままで別々の薬だったものが1つになって新薬として登場しています。

  最近、血圧を下げる薬において既存の2種類の薬を配合した医薬品が次々と誕生しています。今まで2個飲んでいた薬を1個にすることで患者さんの内服時の負担を軽減し、飲み忘れを減らすことによって降圧効果を高めること目的です。また、1回量あたりの値段(薬価)も安くなり、経済的負担も軽くなります。現在使用されている配合剤は大きくわけて2つのグループに分類されます。

 

降圧剤+利尿剤

  利尿剤は降圧利尿剤とも呼ばれており、もともと高血圧の治療薬としても使われています。この利尿剤と相性がよいといわれている降圧剤「アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)」の配合剤がこのグループになります。利尿剤の種類は一種類(ヒドロクロロチアジド)ですが、降圧剤の種類によってさらに分類されます。当院で現時点で採用している医薬品を紹介します。

    降圧剤                                                  配合剤

 ディオバン80mg   +  利尿剤12.5mg  →  コディオEX

 ニューロタン50mg +  利尿剤12.5mg  →  プレミネント

 ブロプレス8mg   +  利尿剤6.25mg  →  エカードHD

 ミカルディス40mg  +  利尿剤12.5mg  →  ミコンビAP

 

 

降圧剤+降圧剤

 現在汎用されている2種類の降圧剤「カルシウム拮抗薬」「アンジテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)」を配合した医薬品です。カルシウム拮抗薬だけでも数多くの種類がありますが、その中でも使用頻度の高い「アムロジピン」(商品名:アムロジン)がこの配合剤に使われています。(一部例外があります)ARBの種類、量によってさらに分類されます。こちらも当院で現時点で採用している医薬品を紹介します。

    ARB                         配合剤

 ディオバン80mg + アムロジピン5mg → エックスフォージ配合錠

 ミカルディス40mg+ アムロジピン5mg → ミカムロ配合錠AP

 

注意点

 基本的にはそれぞれ単独の薬の時と同様の注意が必要です。例えば利尿薬の配合剤は頻尿になりやすい、カルシウム拮抗薬の配合剤はグレープフルーツとの相互作用がある(その他のお薬の話題H23.2.15を参照)といった具合です。また、降圧効果が高いため、高血圧の治療の初期に使うのではなく、他の降圧剤を飲んで効果のみられない患者さんに処方されます。

H23.5.15記載

薬価(国が定めた1錠あたりの薬の値段)※2011.5月現在

  ディオバン80mg:125.3円       コディオEX:130.6円

  ニューロタン50mg::155.6円      プレミネント:158.8円

  ブロプレス8mg::150.3円        エカードHD:154.3円

  ミカルディス40mg::142.4円      ミコンビAP:148.8円

  エックスフォージ:130.1円       ミカムロAP:143.8円 以上先発薬のみ

  ヒドロクロロチアジド25mg:後発薬(ジェネリック)5.6円

  アムロジピン5mg:先発薬64円、後発薬29.9~50.8円

 

<注意!>

 患者さん個人個人の症状、状況などによって医師が医薬品を処方しています。上記の医薬品がすべての患者さんに有効であるとは限りません。

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