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薬剤科

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薬剤科紹介

 当院では2017年5月より院外処方箋の発行を開始しています。これまでは外来患者さんのお薬をほぼすべて院内の薬局で調剤し、窓口でお渡ししていましたが、今後は病院外の調剤薬局へ処方箋をお持ちいただき、お薬をお受け取りください。また、院内の薬局の窓口も開けておりますので、お薬のことなど相談があれば声をかけてください。

ジェネリック医薬品※

 最近はジェネリック医薬品の認知度が高まり、当院でも徐々にその採用を増やしています。ジェネリック医薬品を希望される方は診察時、医師にその旨をお伝えください。医師が了承した場合、当院で既に採用しているものはその日のうちに変更します。またその時点で採用していないときは、病院内で検討を行ない採用の可否を決定します。採用となったものについては次回診察時変更となります。

※開発メーカーの特許期間が過ぎてから、同成分を他メーカーが製造販売している医薬品のこと。開発費を差し引かれた薬の値段(薬価)となります。特許期間中ジェネリック医薬品は販売されません。

 

ジェネリック医薬品について3
オーソライズド・ジェネリック(AG)をご存じですか?

 オーソライズド・ジェネリック(AG)とは「許諾を受けたジェネリック医薬品」という意味で、先発メーカーから許可を得て製造した、原薬、添加物および製法などが先発品と同一のジェネリック医薬品や、特許使用の許可を得て、優先的に先行して販売できるジェネリック医薬品のことです。一般的なジェネリック医薬品も有効成分は先発品と同じですが、原薬、添加物、製法などは異なることがあります。また他のジェネリック医薬品と同様、先発品よりも安価であり、お薬代を節約できます。

 

 現在当院で採用しているオーソライズド・ジェネリックは下記の通りです。

  

  クラビット錠(250mg)抗生物質→レボフロキサン錠(250mg)「DSEP」

  アレグラ錠(60mg)抗アレルギー薬→フェキソフェナジン錠(60mg)「SANIK

  ブロプレス錠(4mg)(12mg)血圧降下薬→カンデサルタン錠(4mg)(12mg)「あすか」

  ディオバン錠(80mg)血圧降下薬→バルサルタン錠(80mg)「サンド」

  ユニシア配合錠HD血圧降下薬→カムシア配合錠HD「あすか」

※後者がオーソライズド・ジェネリック医薬品名

2016.7.15記載

 

新規採用薬のおしらせ8(抹消神経障害性疼痛治療薬)

医薬品名 

 リリカカプセル25mg

 

末梢神経障害性疼痛の治療薬に新しい仲間が加わりました。

 痛みには「刺激や炎症による痛み」と「神経の痛み」がありますが、このお薬は従来のものでは効果の出にくい神経の痛みを和らげることが期待されています。もともと75mg製剤を採用し整形外科を中心に使用されていますが、より細やかな対応をするため、25mg製剤も採用することになりました。

 

神経の痛みとは?

 けがや病気などによって痛みを伝達する神経が傷ついてしまい、治っても長期にわたって痛みが続きます。少しの刺激でも強い痛みに感じたり、何もしていないのに痛みを感じてしまう事もあります。「神経の痛み」をおこす代表的な病態には、帯状疱疹後神経痛、糖尿病性神経障害に伴う痛み・しびれ、坐骨神経痛などがあります。

 

リリカの特徴

 「神経の痛み」は、さまざまな原因によって傷ついた神経から過剰に放出された「痛みを伝える物質」により、過剰な痛みの信号が発信されている状態です。リリカは痛みを伝える物質の過剰放出を抑えることで痛みをやわらげます。

 

注意点

 人によってはめまい、眠気がみられることがあり、とくに飲み始めたころは、転倒に注意し、自動車の運転や危険を伴う機械の操作を避けることが必要です。また、腎機能の低下している患者さんでは飲む量を調節しなければいけません。

 H28.4.15記載

 

 

新規採用薬のおしらせ7(血液抗凝固薬)

医薬品名 

 イグザレルト錠10mg

イグザレルト錠15mg

 

ワーファリンのみだったこの分野に新しい医薬品が続々登場しています

 心房細動の患者さんが使用することで、脳梗塞や肺梗塞を予防する医薬品「イグザレルト」を紹介します。以前ここでも紹介した「プラザキサ」(2011.11.15参照)とほぼ同様です。

 

どんな薬?

 この医薬品の適応(どのような病気に使うか)は「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中および全身性塞栓症の発症抑制」となっています。簡単に言えば血液をさらさらにして、脳梗塞や肺梗塞などがおきないようにすることがこの医薬品を使う目的です。

 

特徴

 従来の標準治療薬であるワーファリンに比べて、脳梗塞やその他の全身性塞栓症の発症の危険性を低下させるといわれています。さらに飲む量の調節が簡単で、食事の制限がない(ワーファリンは納豆、クロレラ、青汁などの摂取禁止)ことがあげられます。

 

注意点

 非常に有用性の高い医薬品ですが、使用開始後、出血性の副作用の報告があり危険性の認識も重要となっています。患者さん自身も鼻出血、皮下出血、歯肉出血、血尿、血便、吐血などの異常な出血があったときは速やかに医師に連絡してください。また、腎機能の低下した患者さんへは量を少なくして使用します。

 

2015.6.15記載

 

 

新規採用薬のおしらせ6(骨粗鬆症治療薬)

医薬品名

ベネット錠75mg

 

 

 

今まで以上に簡便になりましたが、飲み忘れに注意が必要です

 骨粗鬆症の治療に用いる医薬品にビスホスホネート製剤という種類があります。当院でもすでに3種類を採用し、患者さんへお渡ししていましたが、これまでのベネット(17.5㎎)からベネット(75㎎)へ採用薬を変更しました。これにより今まで1週間に1回の内服から月に1回の内服に変わることになり、以前より管理が容易になることが期待されます。

 飲み方、注意点は変わりありません。

     ・朝起きた時すぐ飲む

     ・コップ1杯(約180ml)の水かぬるま湯で飲む

     ・飲んでから30分間は水以外の飲食はしない

     ・飲んで30分間は横にならない

 当院には他にボナロン(35㎎)(1週間に1回)、ボノテオ(50㎎)(4週間に1回)を採用しています。

2014.7.15記載

 

 

新規採用薬のおしらせ3(睡眠導入剤)

 

医薬品名 

ルネスタ錠1mg 

 

 

 

 

 

 

睡眠導入剤ですが、30日分以上の処方も可能です

 もともと市場で販売され、使用されている睡眠導入剤アモバン錠(当院不採用)の有効成分を抽出したルネスタ錠が販売、当院でも採用となりました。高齢者には寝る前に1錠、高齢者以外では寝る前2錠内服となります。効果がみられない人には増量を考慮します。

 特徴としては入眠障害・中途覚醒に有効で朝方のふらつきが少ないと考えられています。また、口腔内の苦みや味覚異常が出現する可能性があります。

 

  不眠に関してはこちらもご参照ください→生活習慣の改善で不眠解決?!2012.5.15

2013.8.15記載

 

 

インスリン製剤の分類

 

 

 

 

外観の違い

 ペンタイプ

 

 イノレットタイプ

 

食前血糖値が高い、食後血糖値が高いなど血糖値の状態によってインスリンを使い分けます

 現在さまざまなインスリン製剤が使われています。薬効による分類をする前に外観(デバイス)の違いを説明します。左の写真を見るのが分かりやすいと思いますが、外観による分類はペンタイプとイノレットタイプに分かれます。注射するまでの手順は基本的に同じで、患者さんの使用感で使い分けることが多いようです。当院ではイノレット30R、レベミルイノレットのみがイノレットタイプで他は全てペンタイプです。

 

 薬効による分類では作用発現時間と作用持続時間のパターンから、超速効型、速効型、中間型、混合型、持効型に分けられます。

 

 超速効型

  皮下注射後速やかに血液中に吸収されるので、食事直前(15分程度)の注射で問題ない。追加分泌の補充

  作用発現時間:15~20分未満

  作用持続時間:3~5時間

   当院採用薬:ノボラピッド、ヒューマログ、アピドラ

 

 速効型

  超速効型が登場するまでは良く使われていた。食事30分前に注射する必要がありやや使いにくい。追加分泌の補充

  作用発現時間:約30分

  作用持続時間:約8時間

  当院採用薬:なし

 

 中間型

  持続時間が長い(24時間)。作用発現のピークもある。基礎分泌の補充

  作用発現時間:約1.5時間

  作用持続時間:18~24時間

  当院採用薬:ノボリンN

  

 混合型

  速効型と中間型、超速効型と中間型を組み合わせた製剤。追加分泌、基礎分泌の補充を同時にできる。

  作用発現時間:10分~1時間 

  作用持続時間:30分~12時間

  当院採用薬:ノボラピッド30ミックス、ヒューマログ50ミックス、ノボリン30R、

          イノレット30R

 

 持効型

  中間型より持続時間が長く、作用発現のピークが低いため、基礎分泌の補充として使いやすい。

  作用発現時間:1~2時間

  作用持続時間:約24時間

  当院採用薬:ランタス、レベミル(ペンタイプ、イノレットタイプ両方あり)

 

2013.6.15記載

 

 

治療目標は「血中尿酸値6.0mg/dl以下」

医薬品名 

 フェブリク錠20mg

 

 

 

 

 

 

高尿酸値の放置により他の生活習慣病に影響する可能性が指摘されています

 フェブリク錠は新規作用機序を有するキサンチンオキシダーゼ阻害薬で「痛風、高尿酸血症」に対して使用される新しい尿酸降下薬です。特徴としては、優れた血中尿酸低下作用と軽度から中等度の腎機能低下例においても有効性と安全性を有することがあげられます。

 

〈有効性〉

 既存の尿酸降下薬(一般名:アロプリノール)に比べ、同等かそれ以上に血中尿酸値を低下させることが報告されています。血中尿酸値の急激な低下を防ぐため、少量から開始し、時間をかけて少しずつ増量していきます。

※血中尿酸値の急激な低下により、痛風関節炎(痛風発作)が誘発されることがあ

  ります。

〈安全性〉

 既存の尿酸降下薬は100%腎臓で排泄されるため、腎機能低下症例には使いにくい場合があります。フェブリク錠は肝臓と腎臓からバランスよく排泄されるため、より幅広い症例に使用できるメリットがあります。

 

2012.8.15記載

 

 

変化がないのは効果の証!?~アルツハイマー型認知症治療薬~

医薬品名 

 メマリー錠5mg

 

メマリー錠20mg

 

アルツハイマー型認知症治療薬に新しい仲間が加わりました

 今まで1種類だったアルツハイマー型認知症に対する治療薬に、2011年新しい医薬品が次々登場しました。当院でもその中の1つである「メマリー錠」を採用したので紹介します。

 

アルツハイマー型認知症とは?

 何らかの原因で脳の神経細胞の働きが悪くなり、記憶・判断力といった知的機能や感情面に障害をきたすために、日常生活をうまく送れなくなってしまう病気です。いつの間にか始まり、ゆるやかな坂道をゆっくり滑り落ちるように進行していくのが特徴です。原因はまだよくわかっていませんが、脳内の「記憶」や「判断力」の機能を担う部分の神経細胞の働きが悪くなったり、細胞の数が減ったりしていることが明らかになってきています。

 

治療薬

 アルツハイマー型認知症では認知機能が少しずつ低下していきますが、治療を行なうことによってその進行を遅くすることができます。現在治療薬は次の2種類に分類されます。

 

コリンエステラーゼ阻害薬

 従来から使用されている「アリセプト」に加えて「リバスタッチ・イクセロン」「レミニール」が新しく登場しています。これらは神経伝達物質が分解されるのを抑制して脳内の活動を活発にします。

 

NMDA受容体拮抗薬

 神経細胞への過剰な刺激を妨げることにより、情報伝達をよくするとともに、細胞を守る働きがあります。当院でも採用となった「メマリー錠」はここに分類されます。1日1回5mgの服用から開始し、体を慣らすために1週間ごとに5mgずつ服用する量を増やしていきます。4週目以降は1日1回20mgを服用します。飲み始めのときにめまい、眠気を感じることがあります。

 

最後に

 現在使用されているアルツハイマー型認知症の治療薬は症状の進行を遅らせることが目的です。変化がないようにみえても、実際は症状の進行を遅らせているとも考えられるので、服用を続けることが大事です。 

2012.4.15記載

 

 

抗血栓療法の新たな一手

医薬品名 

 プラザキサカプセル75mg

 

プラザキサカプセル110mg

 

出血の危険性はあるが、それ以上に有用性のある医薬品が登場!

 この分野の治療薬としては約半世紀ぶりに新しい医薬品「プラザキサ」が2011年3月に販売開始となり、当院での使用も徐々に増えています。今回はこの医薬品の特徴と注意点を紹介します。

 

どんな薬?

 この医薬品の適応(どのような病気に使うか)は「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中および全身性塞栓症の発症抑制」となっています。簡単に言えば血液をさらさらにして、脳梗塞や肺梗塞などがおきないようにすることがこの医薬品を使う目的です。

 

特徴

 従来の標準治療薬であるワーファリンに比べて、脳梗塞やその他の全身性塞栓症の発症の危険性を低下させるといわれています。さらに飲む量の調節が簡単で、食事の制限がない(ワーファリンは納豆、クロレラ、青汁などの摂取禁止)ことがあげられます。

 

注意点

 非常に有用性の高い医薬品ですが、使用開始後、出血性の副作用の報告があり危険性の認識も重要となっています。腎機能、年齢、既往歴、他の使用薬剤の有無などにより、開始の適否や飲む量の調節をします。また、飲み始めてからも出血・貧血の兆候を観察します。患者さん自身も鼻出血、皮下出血、歯肉出血、血尿、血便、吐血などの異常な出血があったときは速やかに医師に連絡してください。

 

2011.11.15記載

 

 

糖尿病治療におけるDPP-Ⅳ阻害薬の使い分け

医薬品名 

 エクア錠50mg

 

続々登場しつつあるDPP-Ⅳ阻害薬

 糖尿病治療薬であるDPP-Ⅳ阻害薬エクア錠が当院でも採用され、処方され始めています。当院採用のDPP-Ⅳ阻害薬としてはグラクティブ錠に続いて2つめということになります。(DPP-Ⅳ阻害薬、グラクティブ錠についてはその他のお薬の話題2011.1.15を参照)

 

エクア錠の特徴

 1日2回朝、夕食後に飲むことで血糖値を下げます。また患者さんの症状などにより1日1回だけの場合もあります。他のDPP-Ⅳ阻害薬と同様に単独の使用では低血糖症状はほとんどないといわれています。さらに腎機能の低下している患者さんに対しても用量を調節する必要がありません。(中等度以上の腎機能低下患者さんへは慎重投与)

 

 注意点

 腎機能への影響が少ない代わりに肝機能障害を引き起こすことが報告されています。そのため採血による定期的な肝機能検査をする必要があります。他のDPP-Ⅳ阻害薬と同様にSU剤との併用で重篤な低血糖を起こす可能性があり、SU剤の減量が必要な場合があります。またSU剤以外との併用はいまのところ認められていません。〔当院採用のSU剤:オイグルコン(2.5)、グリミクロン(40)、アマリール(0.5)(1)〕

 2011.9.15記載

 

 

 

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<注意!>

 患者さん個人個人の症状、状況などによって医師が医薬品を処方しています。上記の医薬品がすべての患者さんに有効であるとは限りません。